今夏、IGアリーナが開業しました。名城公園に新しく開業した1.7万人級の新アリーナです。老朽化した県体育館の移転改築事業として整備され、大相撲名古屋場所でこけら落としとなりました。その後も継続的にイベントが行われ、名古屋の最新鋭スポットとして注目されています。
大相撲はチケットが取れず、最新アリーナに入れずにいましたが、先日中に入る機会を見つけたのでようやく記事化できます。8月後半にあったコスプレサミットのイベントに行ってきました。個人的にコスプレにはあまり興味がなく、アリーナの取材メインで行きましたが、コスプレサミットは世界的な大規模イベントに成長しているので、名古屋の代表的イベントとしてこれからも発展していってほしいと思いました。
それではまずはIGアリーナの外観からです。
こちらが外観です。IGアリーナの文字が目立ちます。建物自体は白い壁ののっぺりした壁面ですが、木製の部材が周囲を張り巡られています。まあまあの外観ですかね。裏側とかを見ると若干チープ感があります。また木材は将来腐食したりするリスクがあるので、少し心配ではあります。
手前の大階段は風格があっていいと思います。1.7万人が同時に利用するだけあってかなり幅の広い階段となっています。
チケット売り場の様子です。建物規模に対してそれほど大きくありません。まあ今の時代、現地で購入するより事前にネットで買っている人の方が多いでしょうから、これくらいの規模でも十分でしょう。
内部に入ります。天井が張られておらず、ダクト類が見えています。その代わり、木のルーバーが規則的に配置されています。外観と合わせてなんとなく隈研吾の雰囲気を感じます。
内部の様子です。これは広いですね。すばらしい会場です。座席はU字型に配置されています。また音響にもこだわっており、コンサートを行うのに最適化された会場と言えます。
手前に見えるのはさまざまな格好をしたコスプレイヤーです。アニメキャラと見紛うほどの完成度の方がたくさんいました。
1、2階に9千席、3階に1千席、4階に5千席が配置されています。立ち見を含めて最大1.7万人収容。名古屋に今までこのクラスの会場はありませんでした。今首都圏を中心にアリーナの整備が相次いていますが、その流れから後れを取らずに、最新鋭の1.7万人級の会場を整備できたのはすばらしいです。
目線レベルに観客席に沿ってビジョンがあります。スクロールで情報が流れ、未来的な感じがします。これがあるとないでは大きくインパクトが違うと思います。
会場内には飲食店も整備されています。観客席の外周部がコンコースになっており、そこにいろいろな店がある感じです。ナゴヤドームに近いですね。
一部には企業展示コーナーもあります。こちらは日本特殊陶業のエリアです。IGアリーナに参画している企業パートナーは数多くあり、この日本特殊陶業をはじめ、docomoやサントリー、中部電力やヤマザキマザックなど、そうそうたる企業が名を連ねています。
コンコースは吹き抜けとなっている場所もあり、開放感が感じられます。木の部材はここでも見かけることができます。
外部の様子です。コンコースのレベルから外に出るとこの景色になります。1.7万人もの人が利用する広めのたまり場空間が整備されています。外部の木材が影を作っていますね。
ラウンジもあります。先ほど紹介したdocomoの名前を冠して、dカードラウンジと呼ばれています。本来はラウンジ利用権つきのチケット購入者のみ入れるプレミアムな場所ですがこの日は開放されていました。
ラウンジ内部からは特等席で会場を見られる他、アルコールの提供があるプレミアムバーもあります。設えも豪華な雰囲気です。
IGアリーナは名城公園駅からは徒歩1分。その利便性と今回紹介した設備の充実具合から、当面は名古屋を代表するアリーナになると思います。この素晴らしいアリーナが整備されて本当に良かったと思いました。開業おめでとうございます。