四国遠征 瀬戸大橋を渡って

今回は神戸に住んでいた時の旅行記です。四国へ行ってきました。とはいっても香川と徳島の一部に行っただけなので、四国全体から見れば一部ですね。

当ブログとしては四国を載せるのは初めてとなります。高知や愛媛も訪問済みなので、いつか西側の旅行記も載せたいと思います。

去年の山陰のとき同様、神戸から姫路までは新快速で飛ばし、そこからは少しゆっくり岡山へ向かいます。そしてそこから今回は瀬戸大橋線(本四備讃線)に乗車します。

まずは児島で降りてみました。

児島はジーンズが有名なところです。駅を降りるとジーンズストリートというのもありますが、それよりも漁港に風情を感じたので、今回はバスに乗って下津井の漁港を目指しました。

瀬戸大橋を渡るときの最初の橋がこれです。鉄道併用橋なのでごつく見えます。これを見てから来島海峡大橋とかを見るとペラペラに見えます。

橋と漁港の瀬戸内海の組み合わせが夏を感じさせてとてもいいです。観光でここを回る人はほぼいないと思うのでゆっくり回れたのもよかったです。

こういう景色がたまりません。日本の田舎の夏というのはなんだか心が求めている原風景のようです。とても暑かったですが来た甲斐ありました。

このあと児島に戻って電車に乗り、瀬戸大橋を通過。丸亀方面に向かいます。ここでの目的は有名建築と丸亀城でした。ちなみに地方都市としては屈指の成功例といえる丸亀商店街はここ丸亀市ではありません。翌日出てくる高松で紹介します。

駅前にあるのは猪熊弦一郎現代美術館、谷口吉生の有名建築です。ぜひ一度見てみたいと思っていたのですが・・・なんと休みでした。幸い広場と階段くらいは上れましたが、まさかの展開に意気消沈。リベンジを誓いました。

気を取り直して丸亀城に向かいます。駅からは1kmほどなので十分歩けます。

こちらが丸亀城です。山の上に築かれた城です。頂上には天守閣がありちょっとした運動になります。小牧山よりは少し低いくらいですかね。

遠くには渡ってきた瀬戸大橋や重厚長大を思わせる産業港湾の姿が見えます。向こうには島も見えいかにも瀬戸内といった景色が最高です。

さて駅まで戻ったら来たルートを戻り今度は坂出方面に行き、高松を目指します。

終点高松に到着しました。地平の頭端式ターミナルってなんか風格がありますね。駅ビルもかなり立派です。

高松は四国の中心的な街のひとつで、その街並みはとても都会的でした。人口は松山の方が多いのですが、国の出先機関は割とこちらに集まっています。関西に近いこともあって人流も活発です。近年では瀬戸内がインバウンドに人気のためその拠点としての役割も高まっています。

こちらは高松の臨海地区の再開発エリアです。中央に建つのは高松シンボルタワー(30階・151.3m)です。塔状比が大きいスレンダーなビルです。

現在は再開発がさらに進み、臨海地区の空き地に新しいアリーナが建設中。さらに高級外資系のマンダリンオリエンタルも進出予定があり、勢いづいています。

高松のまちづくりでもう一つ注目すべきは丸亀商店街でしょう。ガラス張りの透明度の高い大規模なアーケードが設置され、この規模の地方都市としては珍しい非常に活気のある商店街が形成されています。

特に中央にあるドーム状の屋根は圧巻。周辺には大都市の繁華街で見られるようなハイブランドが出店しており、丸亀商店街が抜きんでた実力を持っていることがうかがえます。地方商店街の成功例として視察に訪れる人も多いようです。

さて1日目はここまで。高松市内に泊まって次は徳島方面を目指したいと思います。最初に乗ったのはことでんこと高松琴平電気鉄道です。

終点、志度まで乗車しました。さて、このことでんの電車で気づくことはありませんか?そう、実は元名古屋市営地下鉄の車両なのです。東山線や名城線の車両たちが第2の人生として活躍しています。

塗装は変わってしまっていますが、貫通扉が左に寄っている左右非対称スタイルでなんとなく面影を感じますよね。遠く四国の地で元名市交車に乗れて満足でした。

さて志度から特急に乗り、鳴門方面を目指します。

バスなどを乗り継いで来ました。大塚国際美術館です。ここは世界各地の名画のレプリカをたくさん収蔵している美術館です。写真撮影もOK。

山に沿って建設されているような感じです。エントランスに入ると共産圏の地下鉄のような長大なエスカレーターに乗ります。

展示されている作品は、運営している大塚オーミ陶業株式会社が開発した特殊技術によって、名画を陶器の板に原寸で焼き付けたものだそうです。

作品は古代から現代に至るまで有名なものが集まっています。サイズも原寸大のものが多くなっています。

有名なこちらも。近づいたり撮影し放題です。これがルーブル美術館だったらそうはいきません。とはいえいつか本物も見てきたいと思っています。

大塚国際美術館はものすごく展示が多いため、しっかり見ようと思ったら1日では足りないでしょう。私も後半の展示は駆け足となってしまいました。

そろそろ帰ります。神戸なら高速バスで淡路島経由なのですが、帰り大阪で用事があったのであえて南海フェリーを選択しました。

最後は南海フェリーから見た夕焼けです。フェリーの旅は本当にいいものです。今回は徳島から和歌山の2時間程度ですが、周りにさえぎるものがない海からの景色は最高で、日没もたまらなく美しいです。

価格も素晴らしく、南海が出している割引券を使えばなんばから徳島が2000円強という破格の値段で移動できます。

鉄道を使って四国へ渡ってみる旅、いかがでしょうか。神戸発だといい感じに1泊2日で行けます。名古屋発だとちょっときついですが行けなくはありません。

四国は非常に魅力ある地域です。今度はその魅力をさらにお伝えするべく、西側の名所や見どころを紹介する記事も書きたいと思います。

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