進化が止まらない大阪 さらなる高みへ

今回から他都市探訪シリーズの第3弾として大阪の記事を載せていきます。私は大阪には年1回くらいのペースで行っています。今年はいつ行こうかなと考えていたのですが、近鉄の「名阪まる得きっぷ」が3月末で廃止になるため、その前に行かなくては、と思い立って先日取材してきました。

まず第1回は元気な大阪と、さらに都市力向上に取り組むその姿を総ざらいという感じで見ていきます。また第2回、第3回は梅田の再開発の記事を予定しています。

それでは行ってみましょう。まず今回訪れたのは大阪城です。

一番感じたのはとにかく外国人が多かったことです。そこかしこからいろいろな言語が聞こえ、逆に日本人が浮いてしまうくらいの感覚でした。おそらく大阪は今最もインバウンドに沸いている都市だと思います。大阪の強いコンテンツ力や個性が多くの外国人を惹きつけるのでしょう。

最近名古屋城へ行っていませんが、こんなに外国人はいるのでしょうかね?名古屋も個性やコンテンツは以前と比べてだいぶ強くなってきました。SKE48や名古屋めしは既に全国区ですし、レゴランドやジブリパークなど話題に事欠きません。しかし大阪城の圧倒的な外国人の量を見て、名古屋はもっともっと頑張る必要があると感じました。

大阪城から見たOBPです。最近ではケイ・オプティコムビル(22階・116.27m)が新たに仲間に加わり、より景観が引き締まりました。手前で建設中なのは読売テレビ新社屋です。ちょうどクレーンがクライミングしていました。

OBPというのは川に挟まれた立地です。水面に反射する超高層ビルの姿がカッコいいです。ここに限らず、個人的に大阪は水辺と超高層がうまく融合している街だと感じます。

例えば中之島。フェスティバルタワーや関電ビルといった200m近い超高層が水辺に映えます。東京のメディアは大阪のこういう姿をあまり映しませんが、私は大阪は「水都」としての風格があると思います。

次は鉄道インフラです。大阪の主要な路線と言えば大阪環状線と御堂筋線です。まずは大阪環状線のリニューアルを見ていきましょう。

大阪環状線と言えばこれまで、都心部を走る路線にもかかわらず、古い電車やボロい駅施設ばかりというイメージでした。そこでJR西日本は、このイメージを変えるため、大阪環状線を根本的にリニューアルするプロジェクトを進めています。

今回はその例として森ノ宮駅のリニューアル工事を取り上げたいと思います。森ノ宮駅は大阪城公園の南東に位置する駅です。地下鉄中央線と長堀鶴見緑地線も乗り入れています。

駅のコンコースの様子です。ほとんど新駅同然!すばらしいです。以前の森ノ宮駅の様子は知りませんが、かなり気合の入ったリニューアルに違いありません。

駅の雰囲気は結構大事だと思います。他の地方から来た人が降り立ったとき、その駅が都市の第一印象となり得るからです。私は森ノ宮駅は初めてだったので、今回の第一印象は「洗練された駅だなあ!さすが大阪」となりました。

先日千種駅のリニューアルが微妙な感じになりそうという記事をお伝えしました。このまま「汚い駅だ。これが名古屋か」と思われてはいけません。大都市の乗換駅に相応しい、しっかりしたリニューアルを願うところです。

車両の更新も進んでいます。以前の大阪環状線は103系や201系などの古い車両しか走っていませんでした。しかし一昨年、新型の323系が投入され103系を駆逐、残る201系も置き換えが進められています。

このようにJR西日本は本気です。駅の内装から車両に至るまで、徹底したリニューアルによって古びた大阪環状線のイメージを刷新しようとしています。

もうひとつの重要路線、御堂筋線もどんどん更新されています。ちなみに大阪の地下鉄は4月1日から民営化し大阪メトロとして営業しています。

御堂筋線と相互直通運転している北大阪急行では延伸工事が行われています。現在の終点は千里中央。国内初の大規模ニュータウンとして建設されたエリアです。現在では大阪市内への需要がさらに高まっており、箕面までの2.5kmの区間が延伸工事中です。

他にもなにわ筋線のプロジェクトが動き出すなど、大阪はさらなる鉄道インフラの整備を進めています。名古屋も新線計画を進めてほしいところです。

千里中央駅周辺でもっとも高いタワマンは長年、ザ・千里タワー(50階・164.2m)でしたが、現在それを上回るシエリアタワー千里中央(52階・184.97m)が建設中です。首都圏以外で郊外のニュータウンに建設されるタワマンとしては相当な規模です。

このあと大阪モノレールで万博公園まで移動しました。

太陽の塔です。私は初めて見たのですが、予想より大きくて驚きました。それはまるで、今も昔も変わらない、大きくて活力のある元気な大阪を象徴しているかのようでした。

そして手前の看板を見てください。大阪は2025年万博誘致に取り組んでいます。国際的イベントの開催で、大阪は西日本の盟主としての地位を確固たるものにしようと、そして真の国際都市へ飛躍しようとしています。大阪の街は本気で変わろうとしているのです。

これは京阪に乗車するときに撮影したものです。この日の取材でこのマークを30回は見たと思います。それくらい街が一丸となって誘致を進めていると言うことです。

万博の他にも大阪都構想、G20開催、IR推進、USJ拡張など超大型プロジェクトが目白押しです。これらを強力な武器にして、さらに上のステージを目指す大阪の本気の挑戦が始まっています。

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コメント

  1. 匿名 より:

    大阪の工業都市から観光都市、一地方都市脱却の勢いには感心させられます。上記以外にも、御堂筋の完全歩道化等 名古屋とは50年位の差があるようで二極化が明確になってきました。名古屋との大きな違いは、損益ばかりを考え、検討ばかりし時期を逃す名古屋市政に問題が多分にあります。現に、東山線の柳橋駅の設置案も時間がかかり過ぎです。卵が先か、鶏が先かなんてやっていたら他都市にどんどん追いつかれ抜かれてしまうでしょうね。大阪はリニアが浪速に開通する頃には、凄まじい状態になっていると思います。不動産投資家も名古屋以上に既に物件を虎視眈々と狙っているようです。名鉄再開発も2022年からと言ってますが、あの地下の交通網移設や駅前整備も含めてあの大型ビル解体建設がリニア開通までに完成できるとは到底、考えられません。物づくり都市ばかりに固執していた今までの行政、地元民間の危機感ななさが「魅力」のない都市にしてしまっている事に残念極まりないです。いつまで知事と市長が犬猿しているのか。一言で言えば「恥部」です。情けないです。